富山大職員、酒気帯び勤務 懲戒3回目、出勤停止1カ月

富山大職員、酒気帯び勤務 懲戒3回目、出勤停止1カ月
北國新聞社 2023/4/15(土) 5:01配信

  ●助成金虚偽報告、准教授をけん責

 富大は14日、酒気を帯びた状態で勤務した総務部の事務職員を出勤停止1カ月、民間団体の助成金について虚偽の報告をした学術研究部の准教授をけん責の懲戒処分にしたと発表した。職員は13日付、准教授は3月30日付の処分。同大は公表基準に基づき、両者の氏名や性別、年齢は公表していない。

 富大によると、職員は昨年12月、出勤前に自宅で飲酒した。始業時の検査でアルコールが検出された。今年2月には大学宛て郵便物を私物のかばんに入れ、個人情報を含む書類を保護管理者の許可を得ずに学外に持ち出していたことも発覚した。大学の聴取に、職員は「仕事のため」と説明した。富大は情報の漏洩はないとしている。同職員はこれまでに2回、酒気を帯びた状態で勤務したとして懲戒処分を受けている。

 准教授は2020〜21年に、個人研究に対して民間団体から400万円の助成を受け、約39万円しか使っていないにもかかわらず、全額執行したと団体に虚偽の報告をした。大学の事務点検で発覚、団体に謝罪し、残金を全額返還した。

 齋藤滋学長は「本学教育職員がこのような非違行為を行ったことは、本学に対する社会からの信用を損ない、決して許されないものであり、誠に遺憾」とのコメントを出した。

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